オリーブについて簡単にご説明させていただきます。
オリーブは香川県の県花・県木に指定されています。なぜ香川県の小豆島で栽培されるようになったかといいますと、今から100年近く前の話になります。当時魚の漁獲高が増えたため、いかに加工保存するか検討した結果、オイル漬けの缶詰にすること、そしてそのオイルはオリーブ油が適しているということになりました。その当時のオリーブ油は輸入物ばかりで、しかも高価だったため、1908年(明治41年)国内で試験的に生産することとしました。栽培地に選ばれたのは、香川県(小豆島)・三重県・鹿児島県の3県でした。三重県・鹿児島県では台風や虫の被害により失敗に終わりましたが、小豆島は栽培者のたゆまぬ努力により成功を収め、3年後には74Kgの果実が収穫されました。
オリーブ園には当時をしのばせる“オリーブ原木”が現存し、いまだに毎年多くの実をつけています。
木に雄雌はありませんが、1本(1品種)では自家受粉をほとんどしないため実がつきません。実をつけるためには、違う品種を近くに植える必要があります。また、オリーブを2品種植えたけれども、花も咲かず実もならないという問い合わせがよくあります。オリーブ樹は前年の春から夏にかけて伸びた枝に花を咲かせて実をつける為、その伸びた枝を剪定してしまうと何年たっても花や実をつけることはありません。また、栄養が良過ぎて春から秋まで枝が伸びるような場合も花を着けません。
オリーブは、5月下旬~6月上旬にかけて白い小さな花を咲かせます。その後、7~8月と果実が肥大化し、加工用果実の収穫は9月末頃から、緑黄色の果実をひと粒ひと粒手摘みで行います。オリーブの果肉には渋みがあるため、まず渋抜きをしてから塩漬けなどに加工いたします。10月~11月にかけて、果実が赤紫色に色づき始めたら油用の実の収穫に入ります。油用果実の収穫は木の下にネットを敷き、熊手のような道具を使って引っかき落とします。当園では、大量に収穫した果実を48時間以内に遠心分離法により採油しております。
ひとつはほとんどの植物油が種子の油であるのに対し、オリーブ油は果肉の油であるため化学薬剤は一切使用しません。もうひとつは他の植物油が精製処理を行うため、味・香りの失われた製品になりますが、採油したオリーブ油は精製処理を行いません。そのため手を加えないオイルということで、バージンオリーブオイルと呼ばれます。バージンオリーブオイルには果肉に含まれる各種栄養成分がそのまま残っており、植物油の女王と称えられています。オリーブ園では製造直売ということで、できるかぎり各種オリーブ製品をお安く販売しております。
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